鏡を見るとつい気になってしまうのが「ほうれい線」です。
「年齢とともに徐々に気になりはじめた」という方も多いのではないでしょうか?
では、そもそもほうれい線とは?
なぜほうれい線ができるのか?
どうやって改善・対処したらよいのか?
今回はそんなお悩みにお答えします。
ほうれい線の原因
ほうれい線とは「鼻の端」と「唇の端」を結び、あごに続く左右の2本のしわのことをさし、ほうれい線ができてしまう要因はさまざまなことが関係しています。
・顔のたるみを原因とするほうれい線
表情筋が衰えたり、真皮内のコラーゲンの劣化や減少などでダメージを受けたりした場合、真皮はハリや弾力を失い、頬を支える力が低下していきます。その力が重力に勝てなくなると、頬が下がりほうれい線が目立ってしまうことにつながります。
また、コラーゲンなどに加え、肌のハリを保っているのが「表情筋」です。
表情筋が衰えはじめると、皮膚や脂肪が全体的に下方にたるみ、ほうれい線が目立つようになります。
表情筋の衰えは、加齢による筋力低下からも引き起こされますが、「笑う機会や人と話す機会が少なくなる」と、特に起こりやすくなります。
・肌の乾燥を原因とするほうれい線
ほうれい線は小鼻から唇の端に向けてつながっています。
話したり表情を変えたりして鼻や唇が動くと、連動するようにほうれい線も動きます。このとき肌が乾燥していると、ほうれい線のラインが深く刻まれ、跡になって残ってしまいます。
・筋肉が強いことが原因となるほうれい線
ほうれい線周辺の筋肉の力が強いため、ほうれい線ができてしまうタイプです。
筋肉の動きが強く繰り返されることで皮膚にほうれい線が深く刻まれていきます。
長い筋のようなほうれい線ができることが特徴です。
・骨のくぼみを原因とするほうれい線
小鼻のまわりの鼻の土台となる骨のでっぱりが少ないことでほうれい線ができてしまう、アジア人に多いタイプです。
加齢にともない、骨吸収が促進され骨が萎縮することでほうれい線が徐々に目立ってきます。
・骨格を原因とするほうれい線
寝るときの姿勢、噛み癖、頬杖など、長年にわたる癖が大きく影響し骨格にゆがみが生じたことでほうれい線ができてしまいます。
生活習慣が大きく関係しているため、普段の生活から意識することが大切です。
ほうれい線を改善するためには
●保温
保湿をしっかりと行うことで肌に弾力やハリが出せます。
皮膚のたるみを防いでくれるだけでなく、皮膚がたるんだ場合でも、しわが残らないためほうれい線の定着を防ぎます。
肌がうるおった状態を常にキープするよう意識的に保湿してください。
コラーゲンやヒアルロン酸など、肌にハリや弾力を与える効果のある成分を含んだ保湿剤や化粧品はたくさんあります。
普段の保湿に加えて週に1回程度、口元などを集中的にケアしてください。また美顔器など美容グッズを活用するのもおすすめです。
●表情筋を鍛える
頬が重力に負けないよう、表情筋を鍛えることもほうれい線の改善につながります。
口を大きく動かしながら発声することで表情筋をバランス良く鍛えることができます。
普段から表情の変化が少ない方は、よく笑うなど表情豊かな生活を心がけてみましょう。
硬いものをよく噛んで食べたり、ガムを噛んだりすることも口まわりの筋肉を動かすため効果的です。
ポイントは「左右の歯を均等に使って、しっかり噛むこと」を意識してください。
また、フェイスマッサージなどのエクササイズで表情筋の衰えをカバーするのもおすすめです。
後頭部から背中にかけて広がっている僧帽筋は表情筋と連動しており、マッサージやストレッチでほぐすことでほうれい線の対策として効果があります。
●栄養素の摂取
カルシウムなどのミネラルやタンパク質を多く摂取することも効果的です。
もっとも理想的な身体の状態は、体内に必要な栄養素過不足なく摂取できている状態で、身体の「内側」からしっかりとケアすることで、頬のたるみや肌の乾燥を引き起こしにくい身体になります。
●紫外線対策
紫外線を浴びるのを最小限にすることも効果的です。
紫外線は、肌に大きなダメージを与えます。つばの広い帽子をかぶる、日傘をさす、UVケア用の対策製品をつかうなど一年を通じて紫外策対策を行いましょう。
ほうれい線が気になったら早めの対応を
ほうれい線は、顔のたるみや乾燥、加齢、表情筋の衰えなど、さまざまな原因で深くなります。
ほうれい線は、肌内部のハリや筋肉、骨格など、肌表面ではないところにも多くの原因があるため、改善には時間がかかります。
ほうれい線が気になる方は、ぜひ一度まえだ鍼灸整骨院にお越しください。